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神戸市北区は本当に不便なのか
カテゴリ:あきちゃんの不動産お役立ち情報  / 投稿日付:2026/06/12 07:52

こんにちは。神戸市北区で50年、不動産屋をやっております田中章雄、通称あきちゃんです。

今日は、私が50年この仕事をやってきて、何百回と言われ続けてきた「北区って、不便なんでしょう」という一言についてお話しします。

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家を探しに来られた方の口から、本当によく出てきます。神戸の中心から山を越えた向こう側、というイメージがあるのでしょう。

ですが、ここで一歩立ち止まってください。その「不便」、誰かが言っていたのを、そのまま信じていませんか。実際に住んでみて言っているのか、それとも雰囲気で言っているのか。ここをはっきりさせないまま家を選ぶと、損をします。


結論から申し上げます


神戸市北区は、世間で言われているほど不便ではありません。

正確に言いますと、「場所による」のです。北区の中でも、駅から徒歩10分以内の藤原台や岡場のような場所は、はっきり申し上げて便利です。一方で、バス便しかない山あいの集落は、確かに不便です。これを一緒くたにして「北区は不便」と言うから、話がおかしくなるのです。

50年やってきて分かったことがあります。「便利」「不便」を雰囲気で語る人ほど、家選びで後悔します。便利さは、数字と実態で測るものです。


1. 「三宮まで遠い」は本当か


まず、一番よく言われるのがこれです。「三宮まで遠いでしょう」と。

数字で申し上げます。岡場駅から三宮まで、神戸電鉄と地下鉄を乗り継いで、だいたい40分前後です。藤原台のあたりからでも、同じくらいです。

考えてみてください。大阪のベッドタウンから梅田まで通っている人は、ざらに40分から1時間かけています。東京なら1時間以上が当たり前です。それと比べて、北区から三宮まで40分。私はこれを「遠い」とは思いません。

しかも、神戸電鉄の始発に近い駅なら、座って通えることが多いのです。これは断言できます。立ちっぱなしの満員電車で40分と、座って40分は、まったく違います。体への負担がまるで違うのです。


2. 買い物は本当に困るのか


次に多いのが「買い物が不便でしょう」という思い込みです。

これも実態を見てください。藤原台には大きなショッピングセンターがあります。岡場の駅前にもスーパーがあります。日用品から食料品まで、車がなくても歩いて買い物が済む場所は、いくらでもあります。

私が正直に申し上げたいのは、むしろ三宮の真ん中のマンションに住んでいる方のほうが、毎日の食料品の買い出しには苦労していることがある、ということです。おしゃれな店は多くても、安くてまとまった量を買えるスーパーが近くにない、という話をよく聞きます。

生活の便利さというのは、おしゃれさではありません。毎日の米や野菜や洗剤を、いかに楽に手に入れられるか。この一点で見れば、北区の駅前は十分すぎるほど便利です。


3. 実際にあった話


ここで、Aさんのお話をします。

Aさんは50代のご夫婦で、もともと大阪市内のマンションに住んでおられました。「子どもも独立したし、もっと便利な所はないか」と、最初は北区を候補から外しておられたのです。「北区は不便」と、人から聞いていたからです。

ところが、たまたま藤原台の物件を見に来られて、考えが変わりました。駅まで歩いて8分、目の前にショッピングセンター、周りは緑が多くて静か。それでいて、大阪市内のマンションより700万円も安かったのです。

Aさんはこう言われました。「不便だと思い込んでいただけで、実際に来てみたら、何も困らない。むしろ広くて安い」と。今、Aさんは岡場の駅前まで自転車で出て、神戸電鉄で梅田まで通っておられます。座って通えるので、前の満員電車より楽だとおっしゃっています。

私は、この「思い込みで候補から外す」というのが、一番もったいないと思っています。人の言葉ではなく、自分の足で確かめてほしいのです。


4. 業界の裏側を話します


ここで、はっきり申し上げます

「北区は不便」というイメージを、実は不動産業界の一部が利用していることがあるのです。

どういうことか。「不便だから」という理由をつけて、本来の価値より安く買い叩こうとする業者がいます。特に、相続で土地を引き継いだ方や、地元を離れて遠方に住んでいる方に対して、「北区はもう人気がないですから」「不便ですから、これくらいの値段が精一杯です」と言って、相場より安く売らせようとするのです。

これは、売主が「北区は不便」と思い込んでいると、簡単に通ってしまいます。「そうか、不便だから安いのは仕方ないか」と納得してしまうのです。

ですが、駅近の藤原台や岡場の物件は、今でもきちんと需要があります。「不便だから安い」を鵜呑みにして、相場を調べずに売ると、数百万円単位で損をすることがあります。これは脅しではなく、私が実際に見てきた事実です。


5. 正直にデメリットも話します


ここまで「北区は不便ではない」と申し上げてきましたが、いいことばかり言うのは、私の流儀ではありません。デメリットも正直に話します。

まず、車がないと厳しい場所は、確かにあります。駅から離れたバス便だけの地域は、高齢になって運転をやめたとき、生活がかなり不便になります。これは事実です。

次に、坂が多いことです。北区は山を切り開いた土地が多いので、平坦に見えても、家の周りが急な坂、ということがあります。若いうちはいいですが、年を取ると坂はこたえます。そして、冬は神戸の市街地より2度から3度ほど寒く、雪がちらつく日もあります。三宮の感覚で考えていると、「思ったより寒い」と感じる方もいます。

だからこそ、私はいつも申し上げます。「北区は便利」でもなく「北区は不便」でもなく、その物件が便利か不便かを、駅からの距離、坂の有無、バス便かどうか、この三つで一軒ずつ見てください、と。


まとめ


もう一度、結論を申し上げます。

神戸市北区は、世間で言われているほど不便ではありません。駅近の場所を選べば、三宮まで座って40分、歩いて買い物も済み、大阪市内より数百万円安い。これが実態です。

「北区は不便」という言葉を鵜呑みにして候補から外すのは、一番もったいない選び方です。逆に、その思い込みにつけ込まれて、安く売らされるのも、一番悔しい損の仕方です。便利か不便かは、雰囲気ではなく、自分の足と数字で確かめる。これだけは覚えておいてください。


最後に、これだけは申し上げたい


もしあなたが今、「北区は不便だから」という理由で、家を買うのを、あるいは売るのをためらっているなら、一度だけ私に話を聞かせてください。

その物件が本当に便利なのか不便なのか、駅からの距離、坂、バス便、需要、すべてひっくるめて、50年の目で正直にお伝えします。便利だとも、不便だとも、忖度なしで申し上げます。それがあなたの損を防ぐ、一番の近道だからです。

センチュリー21・ハートピア
田中章雄

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